顎関節脱臼

顎関節脱臼について

下記に簡潔なまとめ(詳しくは参考 顎関節脱臼ーWikipedia)ですが、私の臨床経験も交えて述べていきたいと思います。

特徴

・比較的女性に多い

女性は男性に比べ解剖学的に下顎窩が浅いため、男性よりも脱臼しやすい

・前方に脱臼することが多い

・反復性脱臼、習慣性脱臼になりやすい

いわゆる「癖になりやすい」。これは整復後に長期間の固定を行うことが困難なためである。一般に、脱臼を起こした後は関節包などの軟部組織が損傷しているため、治癒を促すために関節を固定する。しかし顎関節を固定すると食事をとることができないため、長期
間の固定は難しい。このため軟部組織が十分に治癒せず、脱臼が再発しやすくなる

女性が比較的多いはずなのだが当院では、開業以来顎関節脱臼患者は、男、男、男・・・・男ばかりです。
当院の一般患者男女比は4:6なので、この違いは何を示しているのか?
臨床では教科書の統計通りにはならないのが実感です。

顎関節

青い部分が下顎頭(かがくとう)
ピンク矢印(前方)の方向に下顎頭が転移すると前方脱臼。

分類

下顎頭の位置により前方脱臼、後方脱臼、側方脱臼に分類されます

前方脱臼発生機序

次の2パターンが多い
・極度の開口を行った(大きく口を開けた)際、発生する事がある
・開口時の衝突・打撃などの外力でも発生する事がある

症状

顎関節が外れている状態のため、口が閉じられない。唾液がうまく飲み込めずこぼれ出てくる
また頬骨の下に下顎頭が突出するため人相が変化する
両側脱臼の症状は片側より著明である

正面

ピンクの矢印が上顎と下顎の真ん中を示しています。

正面 右顎関節脱臼

右の顎関節が脱臼した場合、下顎が左へ移動します。下顎のピンク矢印が上の矢印と比較して左へ移動しています。
(※解剖学の左右は日常の左右とは違い定義づけられています。観察される人から見た左右で表現します。すなわち、施術家と患者さんが向かい合っている場合、施術家から見て患者さんの右側は患者さんの左半身です。)
教本では、上記のように書かれていますがなかなか違いが分かりません。(私だけかもしれません)
脱臼前から個人によって顎の先端が左右に傾いている方は、当てはまらない場合が多いと感じます。
見た目で判断せず問診・触診が大事です。

後方脱臼発生機序

閉口時前方より、頤部(おとがいぶ:顎の先端)に強力な打撃(ボクシング)で発生する事がある。

症状

下顎骨は後方に移動する
下顎骨骨折を伴うことがあり、また外耳道壁の骨折を合併することもある

側方脱臼

下顎骨の側方脱臼は、骨折の合併症としてみられるもので、単独脱臼は極めて稀である

整復法

一般的な整復法は下記の2つである

・ヒポクラテス法(口内法)

・ボルカース法(口外法)

当院は口外法を用いますが、上記のボルカース法とは異なる口外法を用います。

患者さんは仰向けに寝て頂き、左右の下顎と頬を両手でアプローチしながら整復していきます。
この整復法の特徴は、患者さんは寝た状態で口に手を入れられるこもなく整復されるので負担が非常に少なく、受け手の感覚としてもス~とスムーズに入る感覚なので非常に楽です。

最初に問診・触診で患者さんの状態を把握します。
顎関節周りの緊張が強いと整復を行うには負担が強いので、落ち着くまでしばらく寝かせる場合があります。

整復が成功したから大丈夫ではなく、顎関節脱臼は反復性脱臼、習慣性脱臼になりやすく、その後の対策が非常に大事になってきます。
姿勢改善、対策エクササイズ、生活習慣の改善、施術等を通して顎関節の負担を軽減し対策をしっかり指導&実践していきます。

顎関節脱臼は顎関節症を経て起きるケースが多々見受けられますし、
逆に顎関節脱臼の予後が悪く顎関節症に至っているケースも多々見受けられます。

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白川 徳賢

1973年5月9日生まれ 丑年 牡牛座   干支と星座が重なる時期に生まれた人は、72人に1人の割合だとか。 この歳になってようやく田倉牛神社へ参詣。   趣味 海の中でお魚と睨めっこ

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