「食べ物は食べる薬」
食べ物はどうしても含まれている栄養素に耳目を集めてしまう傾向ですが、
東洋医学では食材それぞれの味や性質に基づいて体質に合わせた食材・調理を示し、病気の予防あるいは回復へと導きます。
例えば、ミカンとオレンジ。栄養素ではビタミンCが豊富な柑橘類ですが、ミカンは身体を温め寒気を払う働きがあります。オレンジは利尿・消炎作用があり、身体の余分な熱や毒素を追い払う働きがあります。
同じ柑橘類でも性質は全く違ってきます。
古代中国では、「食医」が王の体調に合わせて食材を選び、料理を作っていました。
まさに食べ物は食べる薬、中国では「医食同源」と表現します。
上記の食養生を実践するには、自分の体質に合った食事を取らなければなりません。
まずは、現在の自分の体質を調べましょう。
東洋医学では、身体のタイプを大きく6つに分類します。

今回お伝えするのはその一つである「血虚(けっきょ)」です。
前回までは気虚(ききょ)、気滞(きたい)タイプの食養正」の2つをご紹介しました。


下記の項目について当てはまる点が多い方は、現在の体質は※「血虚」タイプです。
※症状は当てはまっても検査では違う結果が出る場合があります。脈診、腹診、舌診等の検査を用いる漢方医、鍼灸師の受診をお勧めします。
血虚の代表的な症状と体質
・集中力が持続しない
・眼精疲労、ドライアイ
・めまい
・寝つきが悪い、すぐ目が覚める
・月経異常
・髪がよく抜ける
・脚が吊り易い
・肌が乾燥して荒れている、痒み等がある
・動悸、息切れ、不整脈
血虚とは
「血」が不足している状態です。
西洋医学に照らし合わせると「貧血」が思い浮かびますが、東洋医学の概念は少し異なります。血液検査で異常が無くても、赤血球や白血球などの血液を構成する細胞の形や働きが悪く血液が機能していない状態を血虚、幅広い意味での「血」の不足を意味します。
消化機能が弱い「気虚」は、胃腸から栄養を十分に補充する事が出来ず「血虚」になる事がよくあります。気虚と血虚は仲間!?のような間柄で、気虚・血虚の両方の体質を「気血両虚」と言います。
生活アドバイス
無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活は、「血」の不足に繋がります。
夜更かしなど、不規則な生活、偏食を改善し軽い運動を心掛けましょう。
血虚の食養正の注意点も気虚とほぼ同じで、冷たいもの、生もの、脂っぽいものを控えめにし基本的に全ての食材に火を通して食べるようにしましょう。
血虚に効く食材には、黒や赤い色の食材が多く見られます。
黒ゴマ、黒豆、きくらげ、レーズンなどの黒色の食材、
にんじん、クコの実などの赤色の食材。
目の疲れにはクコの実を摂りましょう。
血の不足を改善させる呼吸法や体操を実践しましょう。
当院の患者様はNo.2の体操を実践して下さい。
補足:栄養学的な見地から
クコの実は、100種類以上の栄養素を含み更に抗酸化作用(アンチエイジング)が高いことからスーパーフード(スーパーフルーツ)と呼ばれ欧米でも注目されています。
含まれる栄養素は、滋養強壮効果が期待されるアルカノイド、胃の負担軽減効果が期待されるベタイン(トリメチルグリシン)、βーカロテン、ルテイン、ゼアキサンチンなどのカロテノイド類、ルチンやタンニンなどのポリフェノール類、鉄分、ビタミンC、ビタミンP等、非常に多種類の栄養素を含んでいます。
I hope you have a wonderful day.
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