寒くなると
最近、寒さが増した影響もあり多くのぎっくり腰(急性腰痛)の方を診させてもらっています。
ぎっくり腰などの急性腰痛を受傷した場合、一般的に安静にするのが常識です。
無理しない程度に動かしましょう
しかし、当院では
ギックリ腰になったら安静にはしないで下さい。
負担を掛けず無理しない程度に動かしましょう。
歩く事が出来るようになったら、すぐに施術を受けましょう!!
と患者さんにお伝えしています。
何度もぎっくり腰を経験されている方ならば、経験から納得されるのではと思います。
(それでも歩く事が出来ないほど痛みが酷い場合は往療に伺います。)
理由
なぜ、そのようなアドバイスをするのか?
話は長くなりますが自分の実体験から。
治療家でありながら、お恥ずかしい話ですが私はギックリ腰(急性腰痛)を3回体験しています。
最後の体験は2005年でした。
それ以来12年は、何とか!?ギックリ腰になっていません。
BCトータルバランスシステムを勉強されている先生方の施術を受けたり、あるいはフォーラムエクササイズを実践しているおかげだと思います。
最後のぎっくり腰は、今までで一番酷い腰痛でした。
それがやって来たのは、午前の仕事が終わり着替えをしようと右足からズボンを脱ぎ、
左足を挙げた瞬間でした。
凄まじい衝撃が腰にズドン!!と、まさに「魔女の一撃」(Hexenschuss,独 欧米でのギックリ腰の呼び名)に襲われました。
あまりの衝撃に、左足にズボンを引っかけたまま倒れてしまい、動くのが怖くてしばらく固まっていました。
午後4時から施術なので、それまでに何とかできる状態にせねば!!と思いなるべく冷静に自分の身体を見詰めました。
まず、自分の施術基準として私はよく赤ちゃんの成長過程(ハイハイ→立つ→歩く)を例えにします。
ハイハイが出来たら何とか立つことが出来ます。
立つことが出来たら何とか歩くことは出来ます。
歩くことが出来たらある程度の動作が出来ます。
少し動かして確認をしてみると膝、股関節は何とか動かせる。
倒れて寝た状態のままモゾモゾしながら何とか左足からズボンを脱ぐ事が出来ました。
それから右回り左回りやりやすい方向で何とか寝返りをして、四つん這いになりました。
ここまで来たら上記にあるように希望が見えてきました(笑)。
四つん這いでギクッとならない程度にハイハイをしました。ハイハイを続けていると段々と動きが良くなり柱に捕まりながら何とか立ち上がれるようになりました。
立ち上がると何とか20分掛けてズボンを履き替える事が出来ました。
ちょっとでも変な動きや負担の掛かる姿勢をとると激痛が走ります。
良い姿勢(力みや荷重の偏りが無い)を保って動くと不思議とあまり痛みは感じませんが、少しでも力みや偏りが生じると激痛が走ります。
歩幅半足分なら何とか痛み無く歩く事が出来るので、しばらく半足分ずつ歩き続けました。
そうすると半足だったのが、4分の3足ずつ→1足→2足と歩幅が拡がって
行きました。
ここまで来ると身体をある程度捻じったり屈んだりするということが出来、
なんとか午後の仕事に間に合う状態になってきました。
無駄な動きをすると腰にギクッと来るので、必然的に力みのない負担を掛けない動きに
なります。
そのような姿勢や動作が奉功したのか、この日の患者さんへの施術効果は抜群でした(笑)。
安静に過ごすと
急性腰痛(ぎっくり腰)の場合、安静にするのが一般的です。
学生時代、腰を痛めた時に自分の身体でしばらく安静にしてみるとどうなるのかやってみました。
安静にしていると楽なのですが、時間の経過とともに受傷直後よりも筋肉が硬直し動かそうにも痛みが増して全く動けなくなり、寝返りも出来ない状態になってしまいました。。
その経験を踏まえ、ギックリ腰になっても無理しない程度に積極的に動かしていく(ハイハイや小刻み歩行など)と、ドンドン回復し自分でもビックリしたものです。
人それぞれ個人差はあります。(腰椎ヘルニア、分離症など疾患によっても対策が変わってきます)
個人差があるように腰痛の原因も個人差があります。
それを改善できると驚くほど速く改善していきます。
繰り返しますが、
ギックリ腰になったら安静にはしないで下さい。
負担を掛けず無理しない程度に積極的に動かしましょう。
歩く事が出来るようになったら、すぐに施術を受けましょう!!
I hope you have a wonderful day.
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